SDA王滝参戦記:プロローグ


プロローグ



MTBの未舗装路を100キロ走るレース。

それが第一印象。



学生時代にMTBレースを少しかじっていたので最初雑誌で見たとき「ありえねぇ」と思ったのを覚えている。自分が出ることは無いと決め込んでいたのだが・・・。



通勤ライドしかしていなかった実家暮らしから、福山に来てから「サイクリング程度に」なんて思っていたのに気がつけばどっぷりつかっていた。それでもMTBレースには少し抵抗があったのだが去年のどろんこ忘年会。膝の故障でほぼ半年全く乗っていなかった割には一人で完走でき、少し自信を取り戻しだしたときに脳裏に「MTBもまだ行けるなぁ」なんて思い出した。3月の雨天の極寒状況で行われた宗谷山:MTB2時間耐久レースに完走し、「王滝行けるかなぁ」と。それでも一ヶ月悩んだ末に某チーム代表様に背中を押され締め切り日にダメ元でエントリー。それでも心の奥底では自信が無く、どこかで落選を祈っていたんがまさかの受理。



そこからは長距離系・耐久系イベントに無謀なまでにエントリー。キャメルバックになれるためにロードのピット付きでも担いだ。中身も色々試した。石見ライドでは蒜山MTBではハードテール&Vブレーキでは今の自分じゃ無理と見切りを付けて、大出血覚悟でフルサス投入を決意。全ては王滝に向けて。