リベンジしてきた〜第15回どろんこ忘年会
12/05は第15回どろんこ忘年会に参加してきた。
この大会、2年前は3位になり個人競技としては学生時代以来の表彰台。そして去年は寒さのあまり2時間近く寝ていたという不甲斐なさ・・・。
密かにリベンジを誓ってた。
順位じゃない。
どこまで走れるか。
・・・が、前々日ぐらいから内臓の調子がおかしい。
職場で患者に風邪をもらったか?
食った物が悪かったか?
当日も予定通りに起きられない。
頭痛がする。
胃腸の調子が明らかに異常。
DNSか?
でも、去年のことが頭をよぎる。
自分に負けたくない。
到着早々「顔色が悪いよ」とチーム員から声がかかる。
やっぱりやばいのか。
でも今日は走ると決めていた。
いつものようにぼやきながら。
冬装備で一周試走するが明らかに暑すぎる。
アンダーシャツを冬用(UNDER ARMOUR)から通年用(SKINS)へ着替える。
いつも背負っているキャメルバッグは無し。
仕事中に腰を痛めた(椅子に座ろうとしてグキッと来た。おっさん臭ッ!)ので無し。ボトルが空になるまで走り給水に戻る予定。
試走に出てみるがいまいち自分の体調がわからない。コースは最初に出た年に比べると猪ボコボコ地帯がなくフルサスの強みが出ない。かと言ってメインストレート以外休む場所がない。泥沼地帯もなく普通の人には楽しいクロカンコースなんだろう。普通の人には。
さて開会式。
Sakai将軍様のありがたいお言葉を聞きながら進む。とはいえこのときは着替えの真っ最中。ビブタイツの肩紐を出す順が間違っていたのだった。
(※途中でトイレに行きたくなった際に大変なことになる)
ルマン式スタートなんだがコース脇に3列に分けておく意味不明な置き方。混雑するのに。
背中にはジェルを二つ分のみ。キャメルバッグがないのは楽な反面、なんか心もとない。いけるところまでいくしかない。
ソロ部門のエントリーリスト見ても同じチームの「はる凡」さん以外誰が出ているか&誰が強いか分からないし、あくまで対戦相手は自分。っと思ってゆっくりスタート。はる凡さんはすぐに視界から消えて行く。
一周目は渋滞するのが分かっていたので焦らず。なんせ5時間ひとりきり。ぼやき発言もいつもどおり。黙って走るのは自分のスタイルじゃないし、いつものことなんで。
最初の1時間ぐらいは過去の経験上、調子が上がらないことは分かっているので無理はせず余力を残すよう走る。
そうしていると場内放送で自分がトップだと告げるアナウンス。
何故?
聞き間違い?
集計ミス?
はる凡さんは?
自分のスピードの無さは自覚しているので耳を疑ったのだが、長丁場のこのレース。どうせ抜かれるだろうと一応気にせず自分のペースを守ることに意識を集中。
この1〜2時間は、自分でもビックリするぐらい乗れていたように思えた。ロードでは決して味わえないコースを攻略できている気分。
2時間経過後にボトルが空になり一度目のピットイン。
給水とジェル補充にとどめすぐに再スタート。
そして後半シングルトラックでカメラを構えたチュンさんに気を取られ落車。
不自然なポーズの落車のためか右肢袋脛がつる。(つったというよりも肉離れに近かった?)
だまだましだまし走るが、ここから時々不意に訪れる足の筋肉のつりとの戦い。つりたくないのでドリンク(CCD+メダリスト)を多めにとるが変わらず。そして3時間半で再度ピットイン。給水+バナナを食べ、固形物を入れる余裕が無いのでチームピットの鍋の汁だけ飲んで再出走。
ここからはほんとに自分との戦い。
不意に襲われる足のつりと戦い。
休んでいたはる凡さんに抜かれるがそれほど気にならない。
だんだんとチームのピット前でグチをこぼす余裕も失い、ただ前進するのみ。
とにかく前へ、前へ。
そして残り1時間。
最後のピットインと決め、ボトルを満水にしジェルとゼリーを積んで再出撃。
ラップタイムは最初に比べると話にならないぐらい落ちているが余力がない。ゆっくりでもいいから前へ。
もう足の筋肉は揉みほぐそうとしただけでつるぐらい疲弊していたけど無理やりペダルを回す。押そうとすると更に酷い状態になるのが分かっていたから。
そして最後の一周。
大腿の筋肉がつり膝関節が殆ど動かせず、無理やり回す。全く踏めない。
後半のシングルトラックを耐え、メインストレートへ。ゴールは見えているのだが全くこげない。スプリントしろとの声がかかるがほんとに限界。それでも不思議と残りの50メートルは漕げた。
そしてゴール。
順位なんてどうでも良かった。
ただ完走できた。
それに尽きた。
ゴールごはハンドルにもたれかかり放心状態。
しばらく動けずゆっくりと自陣へ。
本当に自分を出し尽くした感じ。
ようやくありつけた鍋も内蔵が悲鳴を上げほとんど食えず。
ゴール後に馬鹿やっているのを見た他のチームが写真とっていたみたいだけどそれどころじゃなかった。ツーか反応する余力がなかった。
着替え中も脹脛〜親指がつり車の中で悶絶したっけ。
表彰台の一番高いところじゃなかったけど、とてつもなく高く感じ、冗談抜きで脚がつった(今回は盾を落とさなかった)。
メーター読みでは走行時間は4時間50分。
スピードはさておき、ここまで追い込んだことはないと思う。
自分で言うのもなんだけどこんな表情をする自分は想像できなかった。
今年は体調崩す、転職、体調崩す、退職、失業、遍路、引越し、再就職、再起と色々あったけどこんな表情が出来る自分に戻れてよかった。
ここに到るまで見守り、時には助言していただいた皆様、本当にありがとうございました。