耐えてきた:2011そうじゃ吉備路マラソン

2月27日に開催されたそうじゃ吉備路マラソンに参加してきました。



知っている人は知っているが、私はもともと陸上部。メインは5000m。
(とはいえ県大会どまりの貧弱一般人)



何時かはフルマラソンを走りたい気持ちはあったが腰と膝に故障を抱えて自信なし。
今年も本当は福山マラソンのハーフのつもりだった。

しかし幸か不幸か、学生時代の腐れ縁の結婚式と日程がバッティング。


何にも走らないのも消化不良みたいで気持が悪いので黄色チームのしかのすけ氏が出ると言っていた当大会にエントリー(50キロ歩行の直前)。

全くの準備なしには走れないのでエントリー以降はチャリの練習を控え(※使う筋肉が違う)、週2ペースでランニング通勤したり。


コンディショニングには一応気をつけ準備し、疲労を抜くため直前に運動量を落とし、カーボローディングを始めたところ前夜時点でまさかの大増量(通常比+3キロ)・・・。
失敗した・・・。
太もも&脇腹がぷにぷにムチムチw




んで当日。

しかのすけ氏は奥様と現地に向かうということで別行動。
先日一緒に練習させていただいたN先生(以下、殿下)を尾道でピックアップ。
山陽道で現地入り。


割り当てられた駐車場は高梁川河川敷のグランドで、スタート地点から一番遠い。

バスだと時間がかかりそうなので車を置き、殿下と共にチャリでスタート地点へ。

途中総社駅近辺では徒歩で会場入りする集団とすれ違う。チャリのレースだと会場に車で乗り付けるのが普通&街中開催はほぼないのでやや戸惑うなぁ・・・。

会場に近づいて、財布を車に置き忘れたことに気が付き、駐車場に引き返す(この時点でスタート前2時間)。アップは自転車でしか出来ないかもと思い、珍しく付けていた心拍計で180まで上げてみたり。

会場に戻るとさらに人が増えてかなり混雑。

しかのすけ氏も到着しており、体育館に着替えに移動。
受付は前日にしかのすけ氏にお願いしていたため並ばなくて助かった。

ちなみに今回の装備品は
上:SKINSロングスリーブ+チームサイクルジャージ(WaveOne)
下:ASICS腰バランスロングタイツ+2XUコンプレッションカーフガード+PEARL IZUMIアタックレーシングソックス
靴:addidas adizero CS
フード:スーパーヴァーム(レース前)、パワージェル×4(梅1、グリーンアップル3)

着替えを完了して野球場でアップ。
直前痛めた左膝は許容範囲内でテーピング無し。軽く流してスタートに備える。

スタート地点では自己目標タイム別に並ぶようになっていたので、(欲を出して)3時間半〜4時間の場所へ。ちなみに目標は何時間かかろうが怪我せず完走でありタイムは気にしない。

しかし人数が多い。フルマラソンだけでエントリーが2173人。チャリだと王滝でもせいぜい1000人強だったのでどんだけ多いんだ。ランニングブーム恐るべし

ちなみにチームジャージなので、チームWaveやDachshundやチーム岡山やBon Vivantなど普段レースやイベントで走っている人から色々声かけられて嬉しかった(面識全くないけど)。


スタートまでの間をネタ写真を撮ろうとするも手袋をしているとうまく操作できない(そもそもスマホのタッチパネルに慣れていない)。ゴソゴソしているうちに手袋紛失。軽量化したと思って気にしないことに。

やがて集団が数十メートル前に移動。



そして9:45分にスタート。



事前下見のおかげでコースは大まか頭に入っているので集団の中で泳ぐようにして走る。吉備路のサイクリングロードに入るまではアップと割り切っているつもりなので心拍数は140代に抑えて走る。殿下と話をしながら余裕を持って走行。のはずが5キロのラップは25分。キロ6分ペースを想定していたので予想以上に速い(※高校の時はキロ3分ペースで走っていた事を考えると相当ゆっくりだけど)。




やがてコース上唯一の上り坂へ。ずっと平坦なコースなので異様に勾配があるように見えさながらカベルミュールか(嘘)。最初から飛ばし気味の人が早く垂れてきているが、心拍計で負荷をかけすぎないよう抑えつつ抜いていく。沿道の声援がしっかり聞こえるのが自転車と違い新鮮だった。


下りに入ると遠くに五重塔。吉備路に入ると道が狭くなる&コーナーが多いので少しずつ位置取りを考えながら走る。

県道をくぐり吉備路サイクリングロードへ。

位置取りに成功。無事に地下道を通過。


国分寺周辺は2周回ることもありギャラリーが多くて嬉しかった。

このあたりで周囲に殿下の気配がなく、しばらく行き振り返ると後方に殿下の姿が。先に行けというジェスチャーを見て一安心。

10キロは50分ぐらいで通過。5分/1キロのペース維持できていたみたい。とはいえ無理しないように150以下の心拍を維持できるよう自重。ループの二週目に入ってからが本番だと言い聞かせて。

山陽道下の第三給水所でジェル一つ目投入(ジェルは水分と一緒に取らないと胃に溜まる)。手に少しベタベタしてスマホの操作ができず以後写真は諦めた。

週間天気では雨予報だったが、ほぼ晴天。少し暑いぐらいだったがランニングだったらこれくらいがちょうどいいか?なんて考えながら先週の下見ではよく分からなかったループ分岐へ。

途中ドクターヘリに収容されている人がいたり、道端でストレッチしている人がいたりとそろそろ無理が効かなくなってきたか?自分もそうならないよう心拍計とにらめっこ。しかし思考能力は確実に低下してきており、距離と時間からペースを計算ができなくなっていた。
こうなると心拍計の数字のみが頼り。中間地点を抜け、2ループ目に入ったところから少しペースを上げ心拍は160代。歩く人もちらほらおり、無理が効かなくなってきたかな?

国分寺前の給水所でジェル二袋目投入。
このあたりからは前から落ちてくる人をひたすら抜いていく。
脚には少し違和感があるも許せる範囲。50キロ歩行や去年の泥んこで耐疲労&耐苦痛の能力は確実に上がった。
まぁ要するにドMの変態なんだが。

コース分岐の第五給水でジェル3袋め投入し、いよいよ後半コースへ。土手へと上がる短いが急な坂が確実に脚を削っていく。
岡山総社インターチェンジ近くでは試走で分かっていた砂利地帯。微妙に疲れる・・・。

30キロを超え確実に疲労してきている。
何故か脳内では「さくら・ねこ・電車」の単語が頭をよぎっていたが、しかし何の検査か思い出せないぐらい疲れてた(注:認知症検査のテスト項目)

しばらく高架下の道路を前方から落ちてくる人をひたすら抜きまくりながら残り7キロ近くの第8給水所で最後のジェルを投入。しかし水を取り損なう。

しばらくするとそれが原因なのか急激に腹痛が。
乱れそうになる呼吸を無理やり整えつつ走り続ける。周りもみんな辛いんだし。

高架下を抜け住宅街に入ると地元の方がの応援が一層賑やか。
後半の辛い局面だけに嬉しかった。自転車のレースもこうだと嬉しいんだけどなぁ。

JRのアンダーパスを抜け路地のような狭い道に入り、総社駅近辺へ。残り3キロとはいえかなり苦しい。心拍は180〜190まで上がっていたが残り距離は持つだろうとペースは緩めず。タイムの計算できないのでとにかく前の走者をひとりずつ抜く事だけを考えて走行。

やがてゴール地点が近づく。

スプリントする脚は残っていない筈だったが、それでも声援を聞くとペースが上がる。




そのままゴール。


すぐに今まで走れていたのが不思議なぐらい足に強烈な疲労
そして達成感。



自転車と違い常に自分の足を出し続けなければならないランニングは正直しんどかったけど、その自分の足で走りきったことにただただ感動。

しっかしムチムチの脚やなぁ。タイツの色からして故破壊王橋本真也みたいや(笑)



一昨年の年末にスクーターで転び、右肢を強打し、痛みがひなくなった際はもうランニングは無理と思ったことはあった。しかし走り切れたことで少なくとも不安はすくなったかな(注:未だに痛いです)。


少し落ち着いた後、無料の豚汁をいただく。
走行中ジェルばっかり飲んでいたので、暖かく塩気のあるものは非常にありがたかった。


しばらくして殿下もゴール。
最初の十キロで私と一緒だと潰れると思いペース落としたのだとか。
それでもさすがです。



しかのすけ氏はなかなか戻ってこない。歩いているのかと思い、電話するも出ないのでまだ走り続けている&下ろされたなら彼の性格なら電話してくると思いひたすら待ち5時間目前で黄色いジャージが。

幸せが体中にまとわりつき&本業スプリンターな肉体にムチを打ちギリギリ5時間を切って無事ゴール。

結果: 3:23:55 クラス別:70位、総合244位


終わってみれば完走どころかまさかのサブ3.5達成。
初めてなものだからペース配分も何も分からんまま走っていたが、昔の経験と自転車競技での知識と50キロ歩行での体験が活きたかと。

じゃ次は?聞かれてもどうしようか?
サブスリーを狙うには自転車の練習を減らしてランニングの練習を増やさなきゃいけなくなるし、嫌いなスピード練習(注:インターバルなど)も避けられんし、なにより自転車競技がメインだし。

大阪マラソン受かるとは思わないし、受かったときに考えよう。