2hを目指して2sに泣きました:2012そうじゃ吉備路マラソン
2012年2月26日に行われた2012そうじゃ吉備路マラソンに参加してきました。
去年のこの大会で、過去の故障で絶対に無理と思っていたフルマラソンの扉を開いた私。ある意味過去の自分を吹っ切れたのかなぁ、と。
気がつけば年間スケジュールがチャリよりもRUN優先。
完全にどハマりです、本当にありがとうございました。
おかげでRUNは成績上がるが本業のはずのチャリはどんどんと遅くなる本末転倒状態・・・。
まぁ、そんな1年を過ごしてきたわけですが。
神戸で3時間一桁台を出して総決算として選んだのは去年同様のこのそうじゃ吉備路マラソン。
事前の丸亀ハーフマラソンで自己ベスト10分近く更新してある程度の自信をつけるも、直前で肉離れが発覚したり、腰痛再発したりで必ずしも順調な調整とは行かなかった事前準備。
マラソンの神様はいかなる審判を下したのか?!
さて、マラソン当日は4時起きして飯食って同じ某黄色チームのしかのすけ氏をピックアップに尾道へ。
しかし、寝不足のためか福山西ICで乗らなければいけないところをスルーしてしまう始末。ついでといって積み忘れたウォームアップオイルとスポーツバルムのホットクリームをアパートに取りに帰る始末・・・。
いきなりからグダグダです。
駐車場は去年同様河川敷。
駐車してからはしかのすけ氏とチャリで移動。
途中のコンビニで軽量化(注:脱糞)しようも先客がおられ、なかなか出てこず会場へ。
まぁこれが失敗だったんだったんやけど。
会場につくとまぁ当然なんだけど人だらけ。
同じ某黄色チームのSOGA氏(初マラソン)と出会うもお腹がやばくて早々に着替え場所の体育館内トイレへ。
会場内トイレは大渋滞で恐怖の脱糞グランプリ状態で何時まで経っても出来ない。
外の仮設トイレに逃げて難を逃れましたけど。
それでも途中まで脱糞グランプリに付き合ったので大幅に時間ロス。
急いで着替えてアップへ。
この時点ですでにスタート30分前。
ジョグ〜ストレッチ〜ウインドミルスプリント数本したらもう招集場所へ・・・。せわしない。
招集場所は今回目標タイム別に並んでいるので迷うことなく3時間以内へ。
そう、神戸で見えた2時間台に挑むため。
今回サブスリーに挑むため用意したのはGARMINの405CX(米国仕様)。
これできちんとペース管理して暴走を防ぐ作戦。
設定ペースは4分10秒。
これならギリギリ3時間切れるはず。
丸亀の時はこれよりもかなり速いペースで21キロもったのでなんとかなるかと。
参加人数が3000人と神戸のような大渋滞もなくスタートゲートに近い位置並び時を待つ。
そうして9時15分にスタート。
コースは頭に入っているが、序盤はペースに体を慣らすべく慎重に。
最初に一キロも予定通りのラップで入ることができた。
どうもGARMIN使用者が多いらしくて、ほぼ同時に周囲でビープ音がなってましたが。
最初の坂に差し掛かると先行していた人が最初の脱落。一時的にペースが落ちるがあまり関係なし。下りも暴走しないよう抑えて。
やがて吉備路のサイクリングロードが近づき、少しづつ周囲の位置関係に注意(※サイクリングロードに入ると極端に道が狭くなります)
国道の下を通りいよいよ国分寺が見てきた。
ここは一番観客が多く、頑張りどころ。
だが、ここは抑えてあくまで2周目以降が本番と言い聞かせて淡々と走る。
去年もそうでしたが岡山の某チームの応援団が陣取っており同じ自転車系チームでもかなり羨ましかったです。一度ぐらい某黄色チームの応援受けて走りたかったなぁ(遠い目)。
国分寺を過ぎたところの給水も無事摂れ、田んぼ地帯へ。
ここは遮蔽物がなく見晴らしがいいので先行している選手の姿がよくわかる。
特に先行している被り物系の選手(丸亀にもいたスマイリーと白鳥)の姿がくっきりと見えるが、全然差が縮まらない(笑)。スマイリーはタレテきたのかその後抜けましたが。
やがて岡山ジャンクション下の給水でジェル1袋目投入。
腹に来ないよう水分多めで流し込み、去年の課題はクリヤー出来ました。
が、ここから辛かった。
川沿いを北上する道路に入るとやたらと風が強く&寒くて必死に他の選手を風よけに使ってました(姑息)。
給水とりつつ無事1ループ分岐へ。
此処も丹保地帯なので風が強く、奪われていく体温。それでもこの頃は元気でした。
予定通り1時間半を余裕を持って切っており、よほど崩れない限りはサブスリーはいけたかと、そう思ってました。
去年あったダート地帯もだいぶ舗装されており(とは言え前日の雨でぬかるみあったけど)、順調に国分寺へ。
国分寺前のギャラリーに勇気をもらってまたも田んぼ地帯へ。
ここでようやく白鳥を捉えました(笑)。
風が強い日なんで空気抵抗でかそう。
このあたりまで来ると、みんなペース管理しているはずが次第と人が減っていく。
予想以上の寒さ&風に脱落していく・・・。
こちらもあまり余裕が無いものの岡山ジャンクション下でジェル2袋目投入しペース維持を目論む。
走っているうちにどうも左の中指にマメができたみたいだったが、走っている時なんで気にせず(後から痛い目にあうのは確定的に明らか)。
このあたりから余裕がなくなり始め、設定ペースの維持がきつくなり4分15秒前後とじわじわとペース落ち始めるがまだ何とかなる範囲。
30キロ分岐後の急な土手への上りで一瞬左足が攣りかけるものの耐えて北上。
なぜか野焼きをしていて周りが真っ白で農家に殺意を覚えたりしましたが。
分岐後のコースに入るといよいよ風と低温によりいよいよ体が冷えて動くなってきてとにかく辛い。脚よりも腕に力が入らずたまに肘を伸ばそうとしても思うように動かない。
時々指をニギニギしたり腕を回すが効き目なし。
そうして下がり続けるペース。
血が回らなくなった脳みそフル回転でペース計算をしてなんと3時間を切れるかどうかというところ。ただどこまでペースダウンするかが自分でも段々と読めなくなっていた。
どんどん減る距離と遅くなるペース。
先行する選手も歩いていたり、アールの短いコーナーの減速で脚を攣っていたり。
最後のアップダウンのJR線路下を超えるともう体が悲鳴を上げている。
指先には感覚がなく、びしょ濡れの手袋を脱いでみるが改善されない。
何とかペース維持しようにもピッチが上がらない。
しまいにゃはるか昔に抜いた選手にかわされていく。
住宅街を抜け残り僅かになり、ゴール地点が近くなる頃には頭がふらふら。気を抜くと蛇行しそうな状態。
去年以上に余裕がなく、スパート掛ける余力がなくとにかくこの苦しさから抜け出すために前を目指すのみ。
ゴールのゲートが見えてきてそこの数字は2時間59分。
間に合うか?
しかし体は反応してくれない。
いつもならするガッツポーズもなく、崩れるようにゴール。
手元の時計の表示は3時間を過ぎていた。
ゴールと共に抜けていく力。
もはや立って居れず、ふらふらと救護所へ。
そのままストレッチャーに乗せられて運ばれていくも体の震えが止まらない。
毛布にくるまれていると少しずつ意識がクリヤーに成るもあるのは、悔しさ。
うわ言のように3時間切れなかったとブツブツ言っていると、心配されたのか「名前は?」「ここどこかわかる?」と(苦笑)。
しまいには点滴とか救急搬送とかいう物騒な言葉が聞こえてきたので動かない体にムチを打って簡易ベッドからはい出て救護所を後に。
外に出ると汗で冷え切った体には辛く、手荷物預かりでベンチコートを返却してもらい着ても震えが止まらない。
着替える前に完走証出してもらうとそこには
3時間00分01秒
やっぱり駄目だったぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、2秒足りんかったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
結果:クラス別39位、総合74位
僅かな期待むなしく無情な数字。
ここで完全に心が折れ、思わず「くそー」と叫んでしまい、記録発行のおねぇさんに慰められました・・・。
精神的にも身体的にも限界を超えた体を引きずって着替えに体育館へ。
そこにはゴールされたSOGA氏が。
無事初マラソンを終えられたようで一安心でした。
着替えている最中も少しの衝撃で左大腿部が攣りそうになり慎重にお着替え。
着替えても体の芯まで冷えた体はちっとも温もらず。
外に出たくない気持ちは山々でしたが、まだしかのすけ氏が残っているので外へ。
走り終えたランナーがたくさんいたが皆同じく満身創痍。
無料の豚汁とコーヒーには長蛇の列。
コーヒーは目前で品切れしお茶をもらい、豚汁へ。
冷えた体には最高にうまかった・・・。
ゴール地点へ移動してしかのすけ氏は現れない。
本人はサブ4を目標にしていたが、私の予想は4時間半。
4時間45分を過ぎても現れないので心配しているとよく見りゃすでにゴールされていました。
大変失礼いたしました。m(__)m
こうして本業チャリな3人とも(結果はどうであれ)無事完走し、冷えた体と痛む体で現地を後にしたのでした。
データ見ていると前半はほぼペース維持できているのにやはり後半の失速が目立つ。
これは12月のマイコプラズマ肺炎で一ヶ月体を動かせなかったこと、1月も実家への帰省で長距離走を殆ど出来なかったことでの走りこみ不足、更には神戸マラソンで経験済みにもかかわらず、気温を見誤って服の選択に失敗して結果的に低体温で動けなくなっていること、更には当日のケアレスミスでアップ時間に余裕がなくなっていることがあげられる。はい、全部自分が悪いんです。
仮の話、今回のそうじゃ吉備路マラソンでサブスリーを達成していたら真面目に走るマラソンはこれで最後にするつもりでした。だってしんどいもん。
しかし、マラソンの神様の審判はそうはしなかった。
神は試練を与え給うた、ってことなんですかね?
3月からはしばらくはランニングはおやすみしてチャリ優先に戻るけど、今年の秋にはまたランナーに戻り次こそは!!!
(まぁぶっちゃけ新年度はどうなるかわかりませんけどね。生活自体が怪しいし)