SDA王滝参戦記:Race Day(第二CP〜ゴール)


あぁまた登るんかいな・・・。



出発するもタイヤのヨレからあまり旨く走れない。インナーローでとろとろ行っているとY口さんにあっと言う間において行かれてしまった。ふと風景を見ると大変勇壮な御嶽山が広がっていた。写真を撮る余裕は私にはなかった・・・。石ころの観察再開・・・。



そうこうしているうちにTOPTENがきいてきたのかようやく空気を入れることを思いつき実行。ポンプのメーター読みで2.0気圧ぐらいしかなく、しかもなかなか圧があがらない。どうやら低圧で走り続けた結果リムを打ってしまい少しずつ空気が抜けているようだった。幸い完全にエア抜けしているようではなかったのでチューブは入れず3.0気圧ぐらい入れて走行開始。あぁ修理代が高そう・・・。



第三チェックポイントが近づくにつれ、砂利が深くなってきて何とか走っていたが、某自転車専門誌のライターが立っていたのを見た瞬間「ずさー」とやっちまった。

幸い軽く膝と肘をすりむいただけで自転車にはダメージはなくすぐに第三チェックポイントへ。マキロンを少しシュッシュしてすぐに走り出す。コンクリートの激登りの後はこれまでに比べるとなだらかな登り。大体同じような脚の選手と互いに励まし合いながら走りゴールを目指す。置いていかれる方が多かったけど。



そうこうしてるうちに気がつけば最後の下りに入っていた。早くも後輪の空気圧が下がっていたが最後まで持つと全く根拠のない判断で走り続ける。振動地獄から解放されるために・・・。



やがて傾斜が緩くなり始め雰囲気的にゴールが近いことに気がつく。

ダンシングでペースを上げたかったが後輪のヨレが酷く。シッティングで漕ぎまくる。やがて橋の向こうにテントと選手の群れが。やっとゴール。今期のどのレースよりも腕を何度も振り上げた。タイムなんて見ちゃいない。取り合えず空いた隙間にへたり込んだ。もう大満足。全身が悲鳴を上げていたが達成感があふれていた。100キロを共にしてきたEPICはドロドロ。跳ね石でキズまみれ。多少のセッティングの詰めの甘さで苦しんだが、もう終わったこと。文字通りセルフディスカバリー。このレース(苦行?)で自分自信にもう少し自信が持てたような気がする。