SDA王滝参戦記:エピローグ


時間が経つにつれて少しずつ周りを見る余裕が出てきてようやく自分が目標にしていた8時間を切っていたことに気がつく。ついでに飲み残したジェルや隠し持っていたサラミをほおばる。サラミ塩辛い・・・。その又ついでに横にいた某自転車部品企業社員チームにネタ写真を撮って貰う。流石関西人、ノリが良い。



そうこうしているうちにO久保さんが横切る。どうやら第二チェックポイントでリタイヤした様子。それでも迂回でかなりの距離を迂回した様子。完走するのも勇気が必要だけど余力を持ってリタイヤするのも勇気。O久保さんはそのまま帰ったが私はもう少し余韻に浸ってから帰路に。リヤタイヤはかなり圧が落ちており良く完走できたなぁというレベル。チューブレスではもう使えないなぁ。王滝御殿は素通りし、宿に向かうもまたしても道を間違える・・・。疲労困憊の身体には辛う御座いましたよ。



宿に帰る道中は既に終えた参加者が車に積んだり、洗ったりしており声を掛けながら宿へ。途中S谷さんが車で他メンバーの回収に行くも自力で宿へ(乗れば良かった)。



気力を振り絞りEPICを洗い流す。泥まみれ傷だらけだったがMTBらしくなっていた。



風呂からあがると疲労からすぐに寝てしまい、気がつけば夕食。他のメンバーも身体は疲れ切っていたが、生き生きとしている。あまりに現実離れしたレースに現実感がないとはY口さんの話。石ころばかり見ていて御嶽山に全く気がついていなかったM永さん。見た目疲れていないS谷さんなどなど、参加者それぞれ思い出を語っていた。

しかし握力落ちすぎて箸が持てず、フォークを要求する人がいるとは・・・。



部屋に帰るとジャンクスポーツをつけていたものの意識朦朧。9時の消灯後に寝始めたが私はあまりに疲れていたためかよく眠れませんでした・・・。





After Race Day



ごそごそと皆起き始め、それぞれ散歩やらストレッチやらをしている。皆身体の節々が痛い。外は福山じゃ考えられないほど寒い。だが澄んだ空気が気持ちよかった。



朝食をとり、自転車や荷物を積み込んでいよいよ出立。早くも「来年も来ます」と宿主に告げたS谷さんだった。私?もう少し考えさせて・・・。



御嶽山が見えるという位置まで行くも雲が被り残念ながらお預け。昨日見ることが出来なかった某氏は来年も参加する理由が出来たようで。



中山道を下り馬籠宿へ。石畳の古い町並みを堪能し帰路に。雨以外は何事もなく18時頃福山へ。それぞれの日常へ帰って行った。





しかしほんと、あまりに非現実的すぎて数日前の出来事だとは思えないなぁ・・・。